これだけ論

就活ブログにおいて「これだけはやっておけ」だとか、「これだけでいい」だとか、脅迫的なものになれば「最低限これだけないと就職できません」的な文句があるが、それは裏返せば「それがない場合、就職活動に踏み出せない」

 と言う事であろう。しかし、~がなければ就職活動に踏み出せないという事があるのか?と、考えるとそんな事はないと思う。

 

第一、~がなければと言われれば、じゃあ、それがありませんのでやりません。出来ません。となるだろう。そうすると、それを手に入れる為にセミナーとかに行くのか?不安にさせて金を取るなんておれおれ詐欺じゃないか。セミナーが100で悪じゃない分悪質。

 

結局、働きたくないし、就職活動もしたくないし、就職もしたくないし、リクルーターと話したくないし、エージェントと関わりたくないし、ハローワークも行きたくないし、メールもしたくないし、求人も見たくないし、何もしたくなくても、はじめてもいいんでしょう。いや、強制的に始めさせられると言うべきか。

働きたくない論①

就職活動に関するコンテンツの中でままある働きたくない論。この働きたくない論を真面目に考えてみる。

 

①は仮説設定の為やや理屈っぽいし粗いしなので、飛ばしてはいかがでしょうか。記事一番下の仮説をすんなり落とし込める場合は以降の文章を読むことは意味をなさないと思います。

 

まず、私が考えるのは働きたくない、は無条件に存在するものではない。と、言うのは、働くのが楽しい、苦ではないという人間も存在するからである。と言う事は、働きたくないは、働くという行為に対して何らかの意味が付与された状態だと考えられる。

 

(動物は省エネルギーを基本としているので、と言う反論が来るかもしれないが、しかし、例えば好奇心と興味、楽しさ、欲求を満たすだけを保障する職場があったとしてそこに行かない理由はあるのか?と考えてみれば、殆どの人間はないように感じる。と言うよりも、働くという行為の目的自体は何らかの欲求を満たす為であると考えて異存ないように感じられる。無論、これは限定的な条件下の出来事であるので、実際には異なるだろう。だが、そうだとすれば、異なる部分が働きたくないの存在の理由になるのではないか)

 

(最も、最初から何事にも意欲を消失している、しまった、と言う人もいるかもしれない。だが、ここでは、そういう人を対象にしない。理由として、そういう人を私は見かた事はない。理屈の上では存在するが、見た事がない。だからもしそうである、と言う人がいればありがたいのだが…)

 

そこで、働きたくない人は、働くという行為に自己にとって不都合な意味が付与された状態であると仮定しよう。

 

つづきます

就職活動がよくわからない② 企業・業界研究

就職活動をはじめたばかりの人間が、説明会に行くのは企業研究の為であるらしい。例えば、NTTドコモという会社を知っていても、実際にNTTドコモは何をしているのかを詳しくは学生は知らないので、その説明を受けに行く。そういうのが企業研究であるらしい。

その他にも「OB訪問」と言うのがあって、これは自分の大学の先輩にあたる社員に話を聞きに行くと言うものである。そこで、NTTドコモで一体何をやっているのかを聞くのである。

そうして、企業を研究するほかに業界の研究と言うのがあるらしい。これは、何か知識媒体を使ってその業界の動向を知るものである。なお、説明会やOB訪問でも業界研究的な話もある。

 

ところで、「就職四季報」という本がある。企業が沢山載っている本であるが、学生はまずデータの中で「平均年収」を見る。続いて「有給消化率」次いで「3年後離職率」あたりか。結局のところ、学生にとって何の仕事をしているのかと言うよりも、いくら貰えるのか、休めるのか、辞めさせられないのか、と言う方が大事なのであろう。労働者にとっては大事なのはこの3つであるから、別段おかしなことだとは思わない。

 

なるほど、企業と就活生の両者に齟齬は見られそうである。

 

しかし、ではNTTドコモが例えば携帯電話・ブロードバンドサービスをやっている会社だと知って一体何だというのか。その他よく分からない動画配信業務等もやっているらしいが、一体何だというのか。それを知ってどうするのか。

 

よくわからない

就職活動がよくわからない①

 よくわかる算数、よくわかる気候変動、よくわかる自動車保険など、よくわかるシリーズがたくさんあるけれど、よくわかる就職活動と言うのはない。

いや、正確に言えばある。サーチすればいくらでも出てくる。だが、よくわからない。

 

就職活動では「自己分析」「業界・企業研究」「自己PR」「志望動機」「筆記試験対策」「面接対策」などがよくタイトルとして挙げられる。

企業に入社する為には「書類選考」があって「筆記試験」があって「面接」があるから、これらに対応して上記の6つがあるようである。

 

それで大抵の就職活動をする人は何から始めるかと言えば「説明会」と言うのに行く。説明会は、企業が行っているもので、自社はどういう仕事を行っているのかを説明する場であるらしい。それが毎年変動しながら冬から春にかけて行われている。

そういう訳で、就職活動は大量の説明会回りからはじまる。午前中11時から東京のどこどこ、14時からは新宿のどこどこ、16時からは新橋のどこどこ、と、この時期の就活生はオフィス街を飛び回る。

 

それで、それが終わると書類選考である。「エントリーシート」は一般にESと呼ばれ、それを企業の指定日までに欄を埋めて提出する。ESは自社のHPでダウンロードさせたり、上記の説明会で配布されたりする。住所、本籍地、経歴、学生時代に頑張った事、志望動機、自己PR、趣味、写真などの欄を埋めて提出するのである。

 

概ね、書類で落ちるが通れば筆記試験がある。筆記試験はリクルートが提供している問題、通称「SPI」などを行わせる。会場で行わせるところもあれば、インターネット上で行わせるところもある。問題のレベルは偏差値が40~50くらいの中学入試と同じくらいだろう。

 

概ね、筆記試験で落ちるが通ると面接がある。なお、試験と面接は前後する場合がある。基本的に、面接は複数回行われるものである。1回目の面接は「1次面接」と呼ばれ、次回以降は「2次面接」「3次面接」…となる。最後の面接を「最終面接」、役員が出て来るのを「役員面接」だとかいう。志望動機と自己PR、会社に入って何がしたい、会社に入って何が出来る、だとかが聞かれる訳である。

 

概ね、1次面接で落とされるが通ると2次以降の面接がある。ここら辺の面接で「圧迫面接」と言うのがある。これは、理不尽な事をひたすら言われる面接である。企業の言い分としてはストレス耐性を確かめたいらしい。

 

概ね、圧迫面接で落とされるが、クリアーすると最終面接である。役付が来て、入社する意志の最終確認を行う。ここで、落ちる人もいる。

 

そうして、最終面接を通れば内定と言う事になるらしい。

 

 

よくわからない。